ちっちゃい頃から、好奇心は強いほうだと思います。高校で和太鼓部に入ったのも、ただ珍しかったから。福祉系の大学を選んだのも、将来を考えた時に「書類やパソコンより、人と出会えるほうがワクワクする」という理由からでした。けれど、いざやってみると、新しいことに慣れるまでは苦労する不器用なタイプ。入職1年目はもうわからないことばっかりで…。先輩に手とり足とり教えてもらいながら、なんとか仕事を覚えるだけで精一杯でした。そして、少しずつ気持ちに余裕がでてきた2年目に、先輩から教えてもらって〈めいわ太鼓クラブ〉へ加わりました。入職当時は仕事でいっぱいいっぱいで、その時まで太鼓クラブがあることにも気づかなかったんです。
太鼓クラブの固定メンバーの中には、盲学校の時から太鼓を叩いていて、かれこれ40年なんていう大ベテランもいます。一方、私の腕前はというと…、じつは高校時代は踊りが主担当で、ほとんど叩けないんです。今も踊りをメインにしながら、先輩にちょっとずつ太鼓や笛を教えてもらっています。普段のお仕事でもそうなんですが、愛光で働いている人たちは、本当にやさしい方々ばかり。みなさん、おっとりとしているんですけど、明るくてパワフルです。なにかある度に、「島さんならできる!チャレンジしてみよう!」と、お膳立てばかりしてくれます。この環境のせいか、私もドンドンと前のめりに仕事をするようになりました。まさしく、太鼓ばやしに乗せられている感じでしょうか(笑)。忙しいことは忙しいけど、この仕事が好きになっていく一方です。
だからこそ、愛光のことを、障害のことを、街で暮らしているみなさんに知ってもらいたい。そのためにも、めいわ太鼓クラブの演奏で、たくさんの人のこころを惹きつけたいなぁ。歌えや踊れ、慌ただしくも、たのしい毎日がつづきそうです。