

「目が見えないはずなのに、エレクトーンを弾いている…?」。学校の福祉学習で見たご利用者さんの姿は、小学1年生の私にとって衝撃でした。地元は、佐倉市山王。小学生や中学生の頃には毎年のように福祉学習を受けて、愛光の秋まつりにも、お手伝いで参加していました。自宅の周辺をご利用者さんが散歩しているのも、見慣れたいつもの景色。私にとって愛光は、ずっと当たり前の存在でした。それだけ身近だったからでしょうか。福祉系の学校に通っていたわけではないのですが、就活の際に愛光のことが思い浮かんだんです。話を聞いてみて、見学をして、より深く知るほどに惹かれていきました。
そうして入職が決まり、1年目の冬。今度は自分が福祉学習の先生として、母校である山王小学校に出向くことになりました。かつての担任の先生にも再会。あのときと同じように、みんなで福祉について学んだ最後には、ご利用者さんから子どもたちへエレクトーンの演奏をプレゼントしました。小学生の反応はというと、当時の自分と全く同じ(笑)。ぽかんと驚きの表情を浮かべたまま、集中して聴き入っていました。そして、新しい発見もありました。当時は気づきませんでしたが、ご利用者さんも福祉学習をすごく楽しんでくれていたんです。「次はいつなの?」「今度はこの曲を弾きたいね」と、休む間もなく、次回に気持ちが向いていました。誰かの役に立てる喜びや、子どもたちとの交流が、ご利用者さんにとっても大きな活力になっていたんですね。

愛光が当たり前の存在として地域にあり、福祉が暮らしのすぐそばにある。それは素晴らしいことなのだと、福祉に携わるようになって、改めて深く実感しています。私の役割は、この当たり前を次の世代へとつないでいくこと。経験や知識は浅く、まだまだ勉強中ですが、地元山王の人脈だったら愛光でもきっとトップクラスです。福祉学習に限らず、この街で育った自分だからできる地域福祉の形を、探していけたらと思います。



